陣馬山麓アトリエ展の時だけ、解放される近隣のアトリエの一つに陶芸家の窯元も。そんなものづくりの輪が広がる集落を愛犬と散歩する時間は、竹沢さんの仕事とプライベートの間のリフレッシュタイム。夏は美しい緑が広がる山道を、草木の匂いを感じ、川の音を聞きながら、旧陣馬街道を登って見晴らしの良い場所まで歩くのが日課だ。晴れの日は木漏れ日が美しく、雨の日は葉に落ちる滴、木々が鳴らす雨音を感じながら。自然豊かなこの場所は季節の変化を直に感じ取れる場所でもある。山の木々が色づきはじめ、だんだんと近づいてくる彩り豊かな秋の訪れを待つ。
竹沢むつみ/たけざわむつみ 1983年、東京都八王子市生まれ。専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業。レザークラフトとアクセサリーを制作する作家として活動。作品の屋号である「salikhlah(サリヒラフ)」は、モンゴル語で「風が吹く」という意味。