南青山にあるレストランで働いていた頃は、休憩時間によく散歩をしていたという骨董通り。今はMarutaが面している武蔵境通りが、根本さんにとっては、そんな存在だ。中央線と京王線のちょうど中間あたり、都心のビル街の通りとは全く異なるスカッと開けた一本道。両サイドには、イチョウ並木や欅並木が続き、ゆったりとした時間が流れている。「季節の移ろいを感じながら自転車で疾走し、出勤する時間が気持ちいいんです」撮影時はちょうど葉が色づき始めた頃。通り沿い調布高校の前は、銀杏が色づき、青空にオレンジ色や黄色のコントラストが映えていた。
根本理絵/ねもとりえ ⾼校卒業後、辻製菓専⾨学校でお菓⼦とパンを学ぶ。京都、⼤阪のパティスリーで約7年間働き、25歳の時にフランス菓⼦店のシェフを務め、26歳でミシュラン⼆つ星レストランに⼊り、その後シェフパティシエを約3年務める。現在は東京都調布市にある「Restaurant Maruta」でパティシエを務め、メニュー開発、製造を担う。レストラン業務と並⾏して、「LieR.oyatsu」として本格的におやつブランドの⽴ち上げる。